第115回例会　（2007年2月）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

前進座

（有吉佐和子の長編小説を舞台化）

　今から４００年ほど前、出雲大社の巫女と称するお国の一座が京の加茂の河原にに小屋を掛け、念仏踊りで大評判。巷間の風評は奇人や富豪の耳にも届き、注目を浴びていた。一打の鼓師は三九郎。お国の愛人であり、一座の牽引車でもある。三九郎は権力に取り入って、富と名声を手に入れたい。一方、奥には純粋に芸に打ち込み、ともに楽しむ河原の人たちの前でこそ踊りたい。二人の溝は、公私共に深まっていく。ついに、三九郎が一座から出奔。それもお国の妹分、お菊を連れ、芝居小屋の権利も売り払い・・・・・・・

原作：有吉佐和子　演出：鈴木　龍男

出演：妻倉　和子／今村　文美／山崎辰三郎　他


感想文集から
○　天下一と言われた阿国が三九郎に去られ自分も病気になって最後は余りにもあっけなく哀しい気持になりました。でも、天国で伝介と阿国が踊るシーンは、とても羨ましく幻想的で感動しました。　コスモ


○　衣装の素晴らしさは、目を見張るものがあり、とても素敵でした。阿国を思う伝介の思いは、終幕が近づくにつれ、切なく阿国を慕う思いが伝わってきました。特に最後の踊りは、二人の舞は幻想的で愛を全うするにふさわしい踊りでした。　　シスターズ藤


○　昨年１１月の「サークルのつどい」にお松役の黒河内雅子さんが来られました。その際に「２月の運営サークルに参加します」と言いましたところ、帰りがけに「宜しくお願いします」と言われました。搬入の時に黒河内さんを見かけ、上演中もずっとお松ばかり気がかかりでした。阿国の踊りはもちろんお菊さんの踊りも素晴らしかったです。　　ペパーミント


○　好奇心旺盛なばあや（孫曰く）。今回は「アナウンス」に挑戦してみました。自己採点で８０点位かな。まあまあ満足です。これも虹の会員になったお陰でしょうか。　この緊張感なんとも言えぬ心地よさ！
運営サークルも楽しいもの皆さんも担当したら如何でしょう。新しい自分が発見できるかも！とっても心に残る「阿国」でした。いつまでも余韻が残っています。嬉しくて友達に話したら３人入会となりました。銭で買えぬ喜びが残りました。　　シスターズ藤

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