第118回例会（2007年8月）
黙って行かせて
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老いて９０歳になろうとする母は老人ホームにいました。
家族を捨てたことをどう思っているのか、どの程度ナチの犯罪に荷胆しているか、なぜそういうことができたのか、今はどういう気持でいるのか−
やがて母は、悪びれることもなｌく、残虐きわまりない生体実験の助手をしていたこと、ガス室で死ななかった囚人を生きたまま焼却していたことなどを「自慢」し始めます・・・・
母の過去を問いつめてゆきながらも、
母娘の絆を必死に求めずにはいられない娘。
老いてなお一筋縄ではいかない母。
５０年の歳月を経て今もなおつづく
二人の息もつかせなぬ衝撃のやりとり・・・・。
きれいごとが一切排除された哀しくも壮絶な母娘の物語。
母娘の絆とは何か、戦争とは何か、人間とはなにか−−−。
脚本：杉浦 久幸 構成・演出：宮崎 真子（俳優座）
出演：益海 愛子／小山内 一雄／菅原 チネ子／西海 真理、他
感想文集から
○ 「総統に忠実を尽くす事に誇りを持ち、生まれ変わっても同じ人生を歩む」と言い切った母親の言葉に戦争の恐ろしさで、がーんと頭を打たれた思いでした。でも子を思う母と「こんな母親とは・・・」と断ち切りたいのに断ち切れないヘルガ。戦争が終わってもずっと傷を背負って生き抜く辛さを私達は受け止め、語り合い史実を伝える事・・・とっても貴重な大切な時間でした。 産直センター
○ 平和の時代に生きている私達には、想像のつかない世界のお話でしたが、母娘の心の葛藤を熱演され感動しました。戦争はあってはならない。でも、日本は少し心配です。 とんぼ
○ 毎年、８月例会の運営に参加しています。当日は、参加サークルの中で、花束差しあげたり、受付や昼例会では、アナウンサをして、舞台裏も知ることが出来てとても充実した虹ならではの例会でした。
菅原チネ子さんの声がとても会場に響き渡って聞きやすい舞台です。 アコード１
○ 昨年の秋のサークルのつどい・総会・そして運営サークル会議と制作の夏川さん・主演の菅原さんから直接話を伺い例会への期待は大きかった。舞台はシンプルだったが、緊迫したセリフのやり取り、内容の重さに圧倒てしまった。小劇場形式も良かった。 もめんの会